もともと私たちの肌には、肌の潤いを保つ保湿成分が備わっています。
それらの保湿成分は大きく分けて3つ。
- 細胞間脂質(セラミド)
- 天然保湿因子NMF
- 皮脂膜
これらの保湿成分の中でも、細胞間脂質(セラミド)は肌の水分量の80%を保持してくれる重要な保湿成分です。
この細胞間脂質(セラミド)が不足してしまうと、私たちの肌は水分が失われ、乾燥肌になってしまうのです。
そのため、潤いのあるお肌には、このセラミドケアが欠かせません。
そもそも細胞間脂質(セラミド)って何?
細胞間脂質(セラミド)は、肌の一番外側にある角質層に存在している脂質成分です。
角質層には、何層にもわたって規則正しく角質細胞が並んでおり、その角質細胞を補完するように細胞間脂質(セラミド)が存在しています。
この細胞間脂質の40%を占めるセラミドは、脂質性にも関わらず、とても水と馴染みやすく、水分子を包括することで肌の潤いを保っています。
セラミドが不足する原因は?
肌の潤いを保ってくれる細胞間脂質(セラミド)は、肌の一番外側にある角質層に存在しているため外部からの影響を受けやすく、様々な原因によって失われていきます。
セラミドが失われる原因となる以下の習慣に気をつけ、セラミドケアを行いましょう。
- 洗顔
熱いお湯での洗顔や、何度も肌をこすると、肌の汚れとともに細胞間脂質(セラミド)が流れ落ちてしまいます。
また、界面活性剤を多く含む洗浄力の強い洗顔料を使用すると、肌に刺激を与えてしまい、セラミドが失われる原因となります。
洗顔の際は以下の点に気をつけましょう。
・洗顔はぬるま湯で行う ・強くこすらずに、優しく洗う ・手早くすませる ・界面活性剤成分が少ない純石鹸などで洗顔を行う ・複数回の洗顔や、クレンジングとのダブル洗浄は避ける
- 入浴
こちらも洗顔と同じで、肌を強く洗い過ぎたり、熱いお湯につかると、細胞間脂質(セラミド)を含む多くの保湿成分が外に流れ出てしまいます。
また、長くお湯に浸かると、角質層が水和状態になり、角質細胞間の距離が広がって保湿成分が流れやすくなってしまいます。
入浴の際は以下の点に気をつけましょう。
・体は手で優しく洗う ・お風呂の温度は38℃~40℃に設定 ・長風呂は避ける。10分~15分程度にとどめよう。 ・脱衣所を暖かくして、急激な温度変化を避ける。
- 睡眠
セラミドはお肌のターンオーバーの過程で生成されます。そのため、肌のターンオーバーが乱れてしまうと、セラミドは不足してしまいます。しっかりと睡眠をとって、ターンオーバーが正常に行われるようにしましょう。
セラミドを補おう!
セラミドは化粧品や食事などで補うことができます。
セラミド配合の化粧品を使用したり、セラミド成分を含んだ食事を摂取して、セラミド不足を改善しましょう。
- セラミドを補うにはセラミド配合の保湿クリームがオススメ
保湿クリームは油分を多く含んでいるため、脂質性のセラミドを肌に直接浸透させることができます。また、保湿クリームは皮脂の役割も果してくれるので、肌内部の水分蒸発を防ぎ、クリームに含まれるセラミド成分を肌の奥深くまで浸透させてくれます。
他にも、油分を含む美容液や、油分と水分がバランス良く配合された乳液も同じ効果があるので、オススメです。
- セラミドの中でもヒト型セラミドがオススメ
化粧品などに配合されているセラミドには、様々な種類があります。
その中でも乾燥肌の改善にオススメなのが、ヒト型セラミド。
ヒト型セラミドは、人工的に生成されているものの、角質層に存在しているセラミドと同じ構造をしているため、肌に馴染みやすく、高い保湿力を持っています。
化粧品に配合されている場合、セラミド-1やセラミド-2など、セラミドの後ろに数字が付いた形で表記されているので、保湿クリームなどの化粧品を選ぶ際は、このヒト型セラミドが配合されたものを選びましょう。
- 食事
セラミドは食材から摂取することができます。
セラミドを多く含んだ食材を摂取して、セラミド不足を改善しましょう。
・セラミドを多く含んだ食材 こんにゃく、ひじき、しらたき、ワカメなど
セラミドはお肌にとって重要な保湿成分です。
是非、セラミドケアを行って乾燥肌の改善を目指しましょう!