よく健康的なお肌は『ハリ』があると言われますよね?
今回はお肌のハリに着目して記事を書きたいと思います。
お肌にハリがあるとは、一体どのような状態で、お肌にとって何が良いのでしょうか?
ハリのあるお肌って?
ハリのある肌とは、肌に弾力性がある状態を指します。
肌に弾力性があることで、肌に力が加わって変形しても、押し戻して元の状態に復元することができます。
ハリのある肌ってシワやたるみが無いですよね?
シワは、表情などをつくるときに出来る肌の溝が、年々その場所に定着することによって出来ます。
肌に弾力があると、その溝を押し戻し元の状態に戻してくれるために、シワになりません。
また、同様に肌に弾力性があることで重力にも負けないため、肌のたるみも起こりづらくなり、ほうれい線も出来ません。
このように肌のハリはアンチエイジングにとっても、重要な要素なのです。
なぜ、お肌にハリがでるの?
肌の内部の構造を大まかに分けると、上から表皮層、真皮層、皮下組織に分けることができます。
そして肌の弾力性は、表皮層を支えている真皮層の、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの主成分によって生み出されています。
コラーゲンは、体を構成しているタンパク質の中で最も多い成分で、その次に多いタンパク質がエラスチンです。
エラスチンは、とても弾力性に富み、ねじれたゴム紐状でコラーゲンを束ねて伸縮する働きを持っています。これを弾性線維といい、肌が変形しても復元してくれる弾力性を持っています。
ヒアルロン酸は、優れた保湿機能を持つゼリー状の組織で、その保湿力はヒアルロン酸1グラムで約6リットルの水分量を保持することが出来ます。
このヒアルロン酸は、コラーゲンとエラスチンによってできた弾性線維の隙間を埋めるように存在し、クッションの役割を果たしています。
このコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が肌の弾力と、潤いのある質感を支えているのです。
ハリのあるお肌には『線維芽細胞』が重要
では、肌のハリに必要なコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸は一体どこから生まれてくるのでしょうか?
これらは、真皮に存在している線維芽細胞と呼ばれる細胞が生み出しているのです。
この線維芽細胞が活性化している間、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が生産され、古くなったコラーゲンやエラスチンが分解されるなど、
真皮内の新陳代謝が活発になり、肌にハリが生まれているのです。
しかし、この線維芽細胞は加齢と共に減少し、また生活習慣の乱れや外部的要因によっても減少してしまいます。
さらには、体内に発生する活性酸素が増加すると、線維芽細胞はコラーゲンの分解酵素を過剰に分泌してしまうため、ハリや弾力が低下してしまうのです。
つまり、肌のハリを保つには、この線維芽細胞を活性化させることが重要なのです。
そして、線維芽細胞を活性化させるのに重要な因子を線維芽細胞増殖因子(FGF)と呼びます。
お肌の再生治療や、アンチエイジングの化粧品などは、この線維芽細胞増殖因子(FGF)によって、
肌のエイジングケアをしていることが多いですね
以上から、アンチエイジングは肌のハリが大切で、
その肌のハリを保つためには、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生み出す線維芽細胞が重要だということが分かりました。